ホーム > 彩寺記

彩寺記

[66]  [67]  [68]  [69]  [70]  [71]  [72]  [73]  [74]  [75]  [76
2014/10/08 (Wed)


花は咲く
誰が見ていなくとも



花は咲く

与えられた命を
ただ美しく
生きるために

たとえ
誰にも気づかれず
静かに命尽きようとも

凛と生きる
その姿が
儚く美しい
2014/09/17 (Wed)


日中は、まだまだ陽射しが強いですが、朝晩は随分涼しくなり、過ごしやすい季節となりました。

もうすぐ彼岸の入り。
境内では、赤白の彼岸花が満開です。

"よき種を 蒔いておきたし 彼岸かな"
当寺では、9月23日秋分の日に彼岸法要を勤めます。

2014/09/08 (Mon)



墓参り 墓石撫でて 子にかえる


うれしいとき
悲しいとき
墓前に座り
話しかける

返事はなくても
声が聞こえ
姿はなくても
顔が浮かぶ

守っているのではなく
守られていることに気づく
2014/08/08 (Fri)


リン打てば こちむく 盆の仏たち


お盆とは

ご先祖さまと
出逢うとき

「いのち」のつながりを
知るとき

そして今
私が在ることの
不思議に気づくとき




2014/07/02 (Wed)


思い通りに
ならないことがある


 昔,お釈迦様の時代に,ようやく授かった我が子を突然亡くした女性がいました。
「この子を生き返らせてください!」
その女性は狂ったように町中を走りまわります。
子どもの死体は腐り始め,臭いがしています。

「私がその薬を作ってあげよう。」
そう声をかけたのはお釈迦様です。
「薬の原料となる辛子を,一度も死者を出したことのない家からもらってきなさい。」

 言われた通り女性は家々を訪ねて回ります。
しかし,どの家も死者を出したことのある家ばかりです。
家を訪ねるごとに狂気は静まっていきます。

「女よ,辛子はもらってきたか。」
女性は答えます。
「いいえ,もう薬はいりません。この子を荼毘(だび)にふしてやります。」
 
<< 前のページ 次のページ >>
最新記事
(04/11)
(04/04)
(04/02)
(04/01)
(03/29)
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
3 5
6 7 8 9 10 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ブログ内検索
浄土宗西山禅林寺派 常林院     〒601-8317 京都府京都市南区吉祥院新田弐ノ段町2-1     TEL.075-691-9658