[
278]
[
277]
[
276]
[
275]
[
274]
[273]
[
272]
[
271]
[
270]
[
269]
[
268]
2020/11/29 (Sun)
紅葉の見ごろも過ぎ、木々が葉を散らしています。
枝から落ちる葉を見ると、良寛和尚の句を思い出します。
~うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ~
病床にあった良寛和尚の看病をしていた弟子の貞心尼。
良寛和尚の死期が近いことを嘆いて次の句を詠みます。
~生き死にの さかいはなれて すむ身にも さらぬ別れの あるぞかなしき~
(生き死ににこだわらない出家の身でありながら、
避けることができない別れがあることがまことに悲しい)
これを聞いた良寛和尚は、貞心尼にこの句をつぶやきます。
~うらを見せ おもてを見せて 散るもみじ~
(裏も表もすべて見せて、自然に散っていくもみじのように、
みんなこの世を去っていくのです…)
数日後、良寛和尚は貞心尼に看取られながら、お浄土へ旅立っていきます。
人は日々、良い面と悪い面をお互い見せあいながら生きています。
傷つけたり傷つけられたりすることもあります。
泣いたり笑ったり、生きていると日々色んなことが起こります。
そして最後は、もみじのように散って、お浄土へ旅立ちます。
この句を詠むと、私たちも大きな自然の一つなんだと気づかされます。
<<
12月の言葉
HOME 錦秋
>>
最新記事
(11/21)
(11/08)
(11/08)
(11/02)
(10/02)
カレンダー
S |
M |
T |
W |
T |
F |
S |
|
|
|
|
|
1 |
|
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
|
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
|
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
浄土宗西山禅林寺派 常林院 〒601-8317 京都府京都市南区吉祥院新田弐ノ段町2-1 TEL.075-691-9658