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彩寺記

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2021/06/16 (Wed)


人生は思い通りにはならず、皆、悩み苦しみながら日々を過ごしています。

お釈迦さまは「この世は苦である」と説かれ、
その中に生老病死(しょうろうびょうし)が
あると教えられました。

生・・・苦に満ちたこの世に生まれてくることの苦しみ
老・・・老いることの苦しみ
病・・・病むことの苦しみ
死・・・死ぬことの苦しみ

苦の原因は、人間が持っている煩悩によります。
煩悩とは、執着、欲望など、自分の思い通りにしようとする心です。

煩悩は決してなくすことはできません。
だから苦もなくすことはできませんが、苦は乗り越えられるとお釈迦さまは説かれます。
あらゆる出来事を苦と受け取るかどうかは、私たちの心によって決まるからです。

老いを恐れ、若さに執着すると、老いが苦になりますが,
老いは自然現象で仕方がない、と考える人には苦と感じられません。

苦に向き合い、苦の原因を見つけ、受け入れることで、煩悩が離れ、執着も減り、
やがて、苦しみは離れていくのです。


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