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彩寺記

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2019/12/20 (Fri)


人生は出逢いと別れの繰り返しです。様々な出逢いと別れを経験します。

子どもの頃は出逢いが多かったのに、大人になるにつれて出逢いよりも別れの方が多くなっていることに、ふと気がついて寂しく感じるときがあります。
出逢いの数だけ別れがあり、別れの数だけ悲しみがあります。

お釈迦さまは「愛別離苦(愛する人と別れ離れなければならない苦しみ)」という苦があると説かれています。
大切な人といつまでも一緒にいたいとどんなに願っても、必ず別れの時が来ます。誰も避けることができない苦しみです。

しかし、法然上人はこの世で別れてもお浄土で再会するのだと、次の歌を詠まれています。
〈露の身は ここかしこにて消えぬとも こころはおなじ はなのうてなぞ〉

寒い朝。草の上に露ができます。太陽が昇ってくると露は蒸発し、一つまた一つ、空へ帰っていきます。同じように、私たち人間も寿命を終えて、一人また一人お浄土へ還って往きます。そして、お浄土の蓮の台(うてな)の上で再び出逢うのですよ、という歌です。

私たちは、はかない露の身。今あるご縁を大切にしながら日々を送りたいものです。

 

2019/12/01 (Sun)



比べて悲しむと 自己を見失う
比べて喜ぶと 他を傷つける


比べて得た幸せは
幸せではない

比べて感じた不幸は
不幸ではない

他人にとらわれず
自分だけを見つめたとき

煩いはなくなり
真実が見えてくる
2019/11/29 (Fri)
 

紅葉もピークを過ぎ、赤や黄に染まった葉が散り始めています。
当寺も、毎日夕方には、落葉で境内が赤や黄になります。
秋の終わりを感じます。


  



2019/11/11 (Mon)


11月9日。本山永観堂禅林寺で降誕会(ごうたんえ)が厳修されました。
降誕会とは、我が宗派、西山禅林寺派の祖、西山上人(せいざんしょうにん)のお誕生を祝う法要です。

もみじが色づき始めた永観堂で、毎年行なわれる行事です。
大殿はたくさんの参詣者でいっぱいになります。

永観堂では11月6日から12月4日まで、寺宝展が開かれ、ライトアップもおこなわれています。

2019/11/03 (Sun)



うらをみせ おもてをみせて 散るもみじ
                      良寛


あざやかに
赤や黄になる
もみじにも

あざやかではない
うらの姿がある

おもても
うらも
同じもみじ

偽りのない姿で
散るもみじの美しさ
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