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彩寺記

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2014/07/02 (Wed)


思い通りに
ならないことがある


 昔,お釈迦様の時代に,ようやく授かった我が子を突然亡くした女性がいました。
「この子を生き返らせてください!」
その女性は狂ったように町中を走りまわります。
子どもの死体は腐り始め,臭いがしています。

「私がその薬を作ってあげよう。」
そう声をかけたのはお釈迦様です。
「薬の原料となる辛子を,一度も死者を出したことのない家からもらってきなさい。」

 言われた通り女性は家々を訪ねて回ります。
しかし,どの家も死者を出したことのある家ばかりです。
家を訪ねるごとに狂気は静まっていきます。

「女よ,辛子はもらってきたか。」
女性は答えます。
「いいえ,もう薬はいりません。この子を荼毘(だび)にふしてやります。」
 
2014/06/01 (Sun)


誰かを支え
誰かに支えられ
人となる


私ひとりの
力ではなかったことに
気づいたとき

誰かの
お陰だったと
気づかされたとき

人に生まれた私が
人となる
2014/05/05 (Mon)


過去を追わざれ 未来を願わざれ 
今なすべきことをなせ

過去を憂いても
未来を望んでも
そこに我はなし

我は
たった今に在る

なすべきことを
なせるのは
たった今の自分

2014/04/03 (Thu)


この花散らすも 雨と風
この花咲かすも 雨と風


散らせようと吹く風はなく
咲かせようと降る雨もなし

風は無心に吹き
雨は無心に降る

花はそれを
ただ受け入れるだけ

咲いて喜び
散って憂うは
人の心のみ
2014/03/04 (Tue)




よき種を まいておきたし 彼岸かな


お彼岸とは
仏さまの教えにふれること
ご先祖さまと向き合うこと
いのちの不思議に気づくこと
自己を見つめ直すこと

よき種は
いずれ芽を出し
いのちの根をはり
やがて 生きる力となる

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