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彩寺記

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2019/12/20 (Fri)


人生は出逢いと別れの繰り返しです。様々な出逢いと別れを経験します。

子どもの頃は出逢いが多かったのに、大人になるにつれて出逢いよりも別れの方が多くなっていることに、ふと気がついて寂しく感じるときがあります。
出逢いの数だけ別れがあり、別れの数だけ悲しみがあります。

お釈迦さまは「愛別離苦(愛する人と別れ離れなければならない苦しみ)」という苦があると説かれています。
大切な人といつまでも一緒にいたいとどんなに願っても、必ず別れの時が来ます。誰も避けることができない苦しみです。

しかし、法然上人はこの世で別れてもお浄土で再会するのだと、次の歌を詠まれています。
〈露の身は ここかしこにて消えぬとも こころはおなじ はなのうてなぞ〉

寒い朝。草の上に露ができます。太陽が昇ってくると露は蒸発し、一つまた一つ、空へ帰っていきます。同じように、私たち人間も寿命を終えて、一人また一人お浄土へ還って往きます。そして、お浄土の蓮の台(うてな)の上で再び出逢うのですよ、という歌です。

私たちは、はかない露の身。今あるご縁を大切にしながら日々を送りたいものです。

 

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