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彩寺記

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2021/11/14 (Sun)


当寺では、毎年11月14日に十夜会を勤めます。
十夜会とは、「十日十夜念仏会」の略で、十日間、昼夜を通してお勤めする念仏法要のことで、阿弥陀様に感謝をする法要です。

今から約550年前、伊勢守平貞経(いせのかみたいらのただつね)の弟、貞国(さだくに)が、現世に無常感じて、京都にある真如堂で三日三夜念仏修行を始めました。

三日目の明け方、髪を切り、出家して仏門に入ろうと決心し、まどろんでいると、
夢に僧の姿をした菩薩が現れ、出家をとどめ吉兆を告げて消えてしまいました。

すると、翌日、ある事件で兄の貞経が職を退き、貞国は三日後、夢のお告げの通り、家督を継ぎ、執権職となりました。

貞国はありがたく思い、三日三夜に続き、七日七夜の念仏法要を行い、合わせて十日十夜を勤めました。
これが、十夜の始まりと言われています。

主に浄土宗系のお寺でお勤めされていますが、一般寺院では、十日ではなく、一日で勤めることが多いようです。
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