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お経の中に祝聖文という文があります。
これは平和の祈願や祝いの法要の時に用いられますが、
毎朝、本堂での勤行の中でも読みます。
昔の世も、今の世も、この世で暮らす人々が願うものは同じです。
天下和順(てんげわじゅん) 
 世界は平和であれ
日月清明(にちがつしょうみょう)
 歳月は清く明らかであれ
風雨以時(ふうういじ)  
 気象は順調であれ
災厲不起(さいれいふき)  
 災害や疫病の起こらないようにあれ
国豊民安(こくぶみんなん)  
 国は豊かであり人々は安らかであれ
兵戈無用(ひょうがむゆう)
 兵器を用いることがないようにあれ
崇徳興仁(すとくこうにん)
 良い行いを崇(あが)め
務修礼譲(むしゅらいじょう)
 真心をもって思いやりに勤めよ
					 
																								 
				
			 
			
2023/03/19 (Sun)
				
				
					
						
春のお彼岸の季節となりました。お彼岸は春と秋の年二回あります。春分(秋分)の日を中日として、その前後三日間をあわせた七日間を「お彼岸」といいます。お彼岸は、彼岸会法要やお墓参りでご先祖を供養するとともに、迷い苦しみがあるこの世「此岸(しがん)」から仏さまの世界「彼岸(ひがん)」へ渡ることができるように、次の六つの徳目を実践する期間でもあるのです。1.惜しみなく与える(布施 ふせ)2.きまりを守る(持戒 じかい)3.耐え忍ぶ(忍辱 にんにく)4.常に努力する(精進 しょうじん)5.心を安定させる(禅定 ぜんじょう)6.真実を見る眼を持つ(智慧 ちえ)この六つの徳目は、彼岸へ渡るためだけではなく、この世を豊かに生きるために必要な徳目のようにも思えます。
					 
																								 
				
			 
			
2023/02/21 (Tue)
				
				
					
						 冬なくば 春なきに
冬なくば 春なきに
桜が開花するためには「冬の寒さ」と「春の暖かさ」が必要です。夏につくられた花芽は、秋から冬にかけて休眠状態になります。その休眠状態を目覚めさせるために、冬の厳しい寒さが必要なのです。冬がなければ、桜は開花しないのです。人生も、時には冬の厳しい寒さのように、辛い出来事に遭うことがあります。それでも、楽しいばかりの人生がないように、辛いばかりの人生もありません。冬のあとには、必ず春はやって来ます。					 
																								 
				
			 
			
2023/01/11 (Wed)
				
				
					
						 
 
中国の書物「月令広義」に「一年の計は元旦にあり」の由来の一説といわれる「四計」があります。四計一日の計は晨(あした)にあり一年の計は春にあり一生の計は勤(つとめ)にあり一家の計は身にあり ※晨は朝のこと。春は正月のこと。勤は働くこと。身は健康のこと。計画を立てるときは、一日なら朝、一年なら元旦に立てることが大切である。そして、勤勉に働くことで一生が決まり、健康に過ごすことで一家の行く末が決まる、という意味です。新年を迎え、大切にしたい言葉です。					 
																								 
				
			 
			
2022/07/24 (Sun)
				
				
					
						
今は亡き人のために、私たちができることは「供養」です。
供養にもいくつか種類があります。
①物の供養
 お花を供える。飲み物や好きだった物を供える。
②法の供養
 お経を読む。お線香やロウソクを灯す。
③心の供養
 亡き人を思い出す。「こんな人だったよ」と伝える。
 亡き人のことを忘れない。
心の供養は目に見えませんが、「思い出す」「忘れない」ことは大切な供養です。
作家の下重暁子さんが著書の中で「思い出すということは、死者をよみがえらす作業」とおっしゃっています。
「私は亡くなった人のことを時々思い出し、話題にするようにしています。
その時、死者はよみがえり、生前の形を取って生き返るのです」と。
亡き人の思い出話をしているとき、その人の姿が目に浮かび、
話をしている人たちの心も満たされていくように感じます。
供養とは、供養される者だけのものではなく、供養される者と供養する者が、
共により良くなっていくものなのです。					 
																								 
				
			 
									
		 
		
						
				
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